ゲームに限らず、世の中で「良い」「悪い」とされる評価には、実は多くの人が無意識に影響を受けているのではないかと感じることがあります。いわゆる集団心理というものです。
この集団心理というのは想像以上に強力で、自分がその中にいるときにはなかなか自覚することができません。例えば、あるゲームが話題になり、多くの人から「面白い」と評価されていたとしましょう。その場合、たとえ自分の感覚に違和感があったとしても、「自分の感覚が間違っているのかも」と思わされてしまうことがあります。
実際には、「面白い」と思っているのではなく、「面白いと思わされている」だけなのかもしれません。
こうした現象はゲームだけでなく、音楽、ファッション、映画など、あらゆる“流行”に見られます。だからこそ、世の中の評判や評価をそのまま信じることが、少しバカバカしく思えることもあるのです。
僕自身、昔はそうした流れに乗っていた時期もありました。でも今では、流行や他人の意見に振り回されることにはあまり意味を感じていません。むしろ、自分なりの視点を持ち、自分の感覚を信じて物事を評価することのほうが、ずっと大切だと感じています。
もちろん、周りの評価を完全に無視することは難しいかもしれません。でも、「みんなが面白いって言ってるから」ではなく、「自分はどう感じたか?」を基準にすることが、本当の意味で物事を“楽しむ”ことにつながるのではないでしょうか。