最近のニュースでは連日、お米の価格が高騰していると報じられています。でも、果たしてこれは本当に「お米が足りないから」なのでしょうか?
僕の考えでは、実際にはお米は不足していないと思います。むしろ、通常通りに流通していて、消費者の手にしっかり届いているのが現実です。例えば、近所のスーパーに行けば、お米は少し高くなっているかもしれませんが、ちゃんと棚に並んでいますよね。品切れというわけではないんです。
この状況、どこかで見たことがありませんか?僕は、かつてのオイルショック時に起きた「トイレットペーパー騒動」と似ていると感じています。当時も「無くなるかも」という不安が先行して、多くの人が殺到した結果、実際に一時的な品薄が起きました。
お米も今、それと同じような消費者心理が働いているのではないでしょうか。「無くなるかも」と思えば、人は備えたくなります。そして買いだめが進むことで、需要が一時的に膨らみ、価格が上昇するのです。
現実には、お米は棚に並んでいて、在庫も豊富。でも「今買わなきゃ」と思う気持ちが、多少高くても購入へとつながる。結果として、販売側も「高くても売れるなら」と価格を吊り上げる。これは資本主義の自然な流れです。
つまり、実際の「不足」よりも、消費者心理が価格高騰を引き起こしている面が大きいのではないか。そんなふうに僕は感じています。