ゲーム制作って、なかなか思うように進まないものですよね。僕自身、日々その難しさを感じています。ただ、その原因って「時間がかかる」からというよりも、「時間を取ることができない」ことの方が大きいんじゃないかと最近思うようになりました。
時間はある。でも“制作時間”は少ない
僕は家族と暮らしていますが、一人で過ごせる時間も結構あります。とはいえ、実際にゲーム制作に集中できる時間って、意外と限られている気がします。やるべきことが多くて、他の作業や本業にも時間を使わなきゃいけない。そうなると、制作にあてる時間がなかなか確保できないというのが現実です。
ゲーム制作=研究の連続
さらに、ゲーム制作って単純な作業ではないですよね。特に僕の場合、グラフィックや動きの再現方法など、技術的な部分を調べたり試したりする“研究の時間”がかなり必要です。ただ作るだけじゃなく、まず調べて理解して、それから試す——この工程にとても時間がかかります。
そのせいか、作っていても「なかなか前に進んでいないな」と感じることもしばしばあります。
1日1時間でも、コツコツ続ける
以前、フルタイムで働いている方に向けて「ゲーム制作は1日1時間でいいんじゃないか」という話をしたことがあります。限られた時間の中で、毎日少しずつでも進めていく。これはとても現実的で、効果的な方法だと思います。
ただ、時間がもっと取れる人でも、実際に“集中して取り組む時間”を作るのって案外難しいんですよね。なぜなら、ゲーム制作は「作業」だけでなく「考えること」が多いから。企画、ストーリー、操作性、グラフィック、システム……すべてが未完成の状態で試行錯誤するのって、かなりのエネルギーがいります。
僕の制作スタイル:まずは“映像でビジョンを描く”
僕の場合ですが、ゲームの企画が固まる前に“トレーラームービー”を先に作ってしまうことがあります。つまり、「こういうゲームになりそうだ」というイメージを映像として形にするんです。
このトレーラーを作っていく過程で、「自分がどんなゲームを作りたいのか」がどんどん明確になってくる。トレーラーは、いわば“ビジョン”の可視化。映像として形になることで、その後の開発がスムーズになることが多いです。
最初の段階が、実は一番大事
グラフィックやシステムといった部分は、後からいくらでも調整できます。でも最初の「どんなゲームにするのか」という構想、そしてそのビジョンをどう描くか——ここが一番重要で、そして時間がかかるところなんですよね。
だからこそ、焦らず、自分なりのペースで、少しずつでも進めていくことが大切だと思っています。