2025年6月19日木曜日

横スクロールアクション、もう古い?――制作して見えてきた「飽和」と「課題」

 ここ数年、インディーゲーム界隈では横スクロールアクションが本当に豊作でした。クオリティも高く、ビジュアルも魅力的な作品が次々にリリースされていて、プレイヤーとしては嬉しい反面、クリエイターとしてはちょっと複雑な気持ちになります。

実は、僕自身も今年、横スクロールアクションゲームを一本制作しました。完成したときはそれなりに満足していたんですが、今あらためて見ると……正直、「これは厳しいな」と思ってしまう部分が多いんです。

なぜかというと、あまりにもこのジャンルのゲームが多すぎて、プレイヤーも飽和状態にあるんじゃないか?という気がしているから。
しかも、最近のプレイヤーの目は肥えていて、グラフィックも操作感も、相当な完成度が求められます。そうなると「ただ作るだけ」では到底差別化できない。

もちろん、ジャンル自体が悪いわけじゃありません。面白い作品もたくさんありますし、自分自身もそういうゲームが好きです。ただ、だからこそ「また横スク?」と思われないための工夫が、今は本当に重要になってきていると感じます。

さらに言えば、パブリッシャーの関心もだいぶ薄れてきているように感じます。「横スク」というだけで断られる、なんて話もちらほら耳にするほど。やっぱり“ジャンルそのもの”に対する鮮度が失われつつあるのかもしれません。

今回の制作を通して、僕は「作りたいもの」と「求められるもの」のバランスの難しさを実感しました。次に何を作るかを考えるとき、好きなジャンルにこだわるだけじゃなく、市場やプレイヤーの動向にももう少し敏感になってみようと思っています。

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