『ブループロトコル』をプレイし始めたのは、確か2024年2月のことでした。
この時期に始めたというのは、今でもはっきりと覚えています。
きっかけはYouTubeでした。ナカイドさんの「日本産MMORPGが大爆死した」というタイトルの動画を何気なく見たのが始まりです。
それまで僕は、正直ブルプロの存在すら知りませんでした。
PlayStation Storeでも目立つ存在ではなかったですし、ランキングの上位にいるわけでもなかった。
トップページに表示されることもなく、埋もれていたんだと思います。
でも、その動画を見て初めてブルプロのグラフィックに触れたとき、「なんて美しい世界なんだ」と強く惹かれました。
僕はPS5をメインにゲームをするのですが、見た目の雰囲気に惹かれてすぐにインストール。
MMORPGというジャンルには全く触れたことがなかった僕にとって、それは未知の世界への第一歩でもありました。
プレイを始めて最初に感じたのは、「とにかくメニューが複雑!」ということ。
アイテム、装備、スキル、通貨、クエスト…など、覚えることが多すぎて、RPGとしてはかなり難解な部類でした。
正直、何が何だかよくわからないまま進めていた気がします。
それでも気がつけば、プレイ時間は160時間を超えていました。
ゲーマーの方から見れば「そんなもんか」と思われるかもしれませんが、僕にとっては異例のプレイ時間です。
それだけ夢中になれる魅力があったということなんでしょう。
特に感動したのは、クエストで他のプレイヤーと一緒に戦えること。
オンラインゲームに馴染みがなかった僕にとっては、本当に衝撃的でした。
見知らぬ誰かと力を合わせ、共に敵を倒す。その一体感が何とも言えず、まさに「これがMMOの魅力か」と思った瞬間でした。
ただ、そんな熱も徐々に冷めていきました。
1周年記念の大型アップデートがあった頃には、少し飽きが来ていて、あまり真剣にはプレイしていなかった気がします。
そのうち、別のゲームに手を出すようになり、自然とブルプロから離れていきました。
今となっては、少し悔しい気持ちもあります。
「もっと遊んでおけばよかった」と、自問自答することもあります。
1周年にはかなりの広告が打たれていましたし、運営も本気でユーザー獲得に取り組んでいたのが伝わってきました。
それでもユーザーの流出は止められなかったのでしょう。
そして、サービス終了が決定――。
最終日、僕は最後のログインをしました。
それが想像以上に感動的な体験になるとは、夢にも思っていませんでした。
広場には多くのプレイヤーが集まり、皆が輪になって踊っていました。
「そうだ、最後は踊るしかないよね」
自然とそんな気持ちになり、僕もその輪の中で一緒に踊っていました。
言葉にするのが難しいのですが、確かにあの時、みんなの心が一つになっていた気がします。
「ありがとう」「さようなら」――ただそれだけが胸に残りました。
ブループロトコル、本当にありがとう。
短い間だったけど、僕にとって忘れられないゲームになりました。
そして、さようなら。