ちょっと前の話なんだけど、どうしてもゲームの中で「奇声」っぽい声が必要になって、知り合いの声優さん5人に相談してみたんだよね。
まあ「奇声」って言ってもいろいろあるじゃない?ただの叫び声ってわけでもなくて、なんかこう…もうちょっと「変」なやつ。クセが強いやつ。言葉になってないやつ。
で、反応がほんとにバラバラで面白かったんだよ。
まず一人目。「あー、それはもう加工すればいいんじゃない?」っていう、めちゃ現実的な提案。冷静すぎて笑った。でもまあ、確かに最近の音声加工ってすごいしね。人間がやるよりも機械の方がうまくいくかもって思っちゃった。
二人目はもう完全拒否。「いや、そんなの無理だから。むちゃぶりすぎ」って速攻で返ってきた。まあ気持ちはわかる。奇声って…やっぱやる方もけっこう体力とか精神力とか削られるよね。
三人目は「……いや、そもそもそれって何?」ってちょっと思考がフリーズしてた(笑)。やろうと思えばできるかもしれないけど、どうやってやればいいのか考えるのすら面倒っぽい感じだった。たぶん心の中では「それはもう誰か別の人に振ってくれ」って思ってたと思う。
あとの二人は、まあちょっと考えてみるって言ってくれたけど、なんとなく空気的には「これはやらない方向に進みそうだな…」っていう、静かな拒否感みたいなものを感じた。
いやあ、やっぱり「奇声」ってのは簡単に頼むもんじゃないね。こっちは「ちょっとしたアクセントにいいかな」とか軽く考えてたけど、演じる側からしたら結構大仕事だったり、何なら気が進まないジャンルだったりする。
でもまあ、こういうやりとりがあると「あ、これって機械で作った方がいいのかもな」って逆に割り切れる気もしてくるんだよね。人間にしかできない声と、機械でどうにかした方がいい声。そこをちゃんと分けて考えるって、地味に大事だなって思った今日この頃です。