2025年11月26日水曜日

● 意識レベル理論 ● 一人称がどこから来てどこへ戻るのか ―


  • ┌───────────────────────────┐
    │                                                               │
    │               ●   意識レベル理論   ●                         │
    │   ― 一人称がどこから来てどこへ戻るのか ―                    │
    │                                                               │
    │                 (抽象的な光のイラスト)                     │
    │                 例:闇の中に一筋の光が差す                   │
    │                                                               │
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    1. はじめに

    私たちは皆、「私」という一人称を通して世界を体験しています。
    しかしこの“一人称”は、いつ、どのようにして始まり、
    終わった後はどうなるのでしょうか?

    意識レベル理論は、意識の誕生と喪失を
    シンプルなレイヤー構造で解き明かす試みです。


    2. レイヤー構造(図解)

      【レイヤー3】 主観レイヤー(意識 ON)
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                「私は存在している」
            ・時間が流れ
            ・世界が現れ
            ・自己が形成される
    
                  ▲ 意識の点灯
                  │
                  │
      【レイヤー2】 情報レイヤー(脳・記憶・人格)
      ─────────────────────────
            ・個性、記憶、身体
            ・AさんとBさんで全く異なる領域
    
                  ▲ 発達
                  │
                  ▼ 消滅
    
      【レイヤー1】 非主観レイヤー(意識 OFF)
      ─────────────────────────
            ・生前:意識がまだない
            ・死後:意識が消えた状態
            ・一人称では区別不可能
    

    3. 主観の誕生(イラスト)

               (生前)                         (誕生)
            ┌────────┐            ┌────────┐
            │   完全な闇     │   →      │   光が点く     │
            │ (主観0)      │            │ (主観1)        │
            └────────┘            └────────┘
    

    暗闇の部屋に突然ライトが点くように、
    主観はある瞬間に立ち上がります。


    4. 生前と死後は“一人称視点では同じ”

       生前(主観なし) = 死後(主観なし)
    
       区別する情報が存在しないため、
       主観的には同一の状態として扱われる。
    

    これは非常に重要なポイントで、
    「無の経験」は、生前と死後で同一 ということを示します。


    5. 一人称の再発(イラスト)

       闇 → 点灯   の構造は、
       宇宙のどこかで何度でも起こりうる。
    
            (個体A)                 (個体B)
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       │  暗闇 → 光ON │      │ 暗闇 → 光ON │
       │ (あなた)   │      │ (別の誰か) │
       └─────────┘      └─────────┘
    
      ※ AとBは同じ人ではない。
      ※ しかし「主観の点灯」という現象の構造は同じ。
    

    個人の輪廻ではなく、
    一人称という現象そのものが再び生まれる可能性 を指します。


    6. アナロジー:暗い部屋と灯り

      ┌───────────────┐
      │   暗闇(主観オフ)        │ 生前
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                     │
                     ▼
      ┌───────────────┐
      │   点灯(主観オン)        │ 誕生〜生
      └───────────────┘
                     │
                     ▼
      ┌───────────────┐
      │   暗闇(主観オフ)        │ 死後
      └───────────────┘
    
    暗闇は個人固有のものではない。
    だから別の場所で“灯り”が点くことは自然なこと。
    

    7. 理論の本質

    意識レベル理論は、
    「自分という個人」を超えて、
    一人称そのものの構造に注目します。

    • 記憶は引き継がれない

    • 個性も連続しない

    • 身体も別物

    それでも、宇宙のどこかで
    “主観”が再び点灯する現象が起こりうる

    これは宗教的輪廻ではなく、
    意識現象の自然な構造として捉える見方です。



    ┌──────────────────────────┐
    │   意識は私のものではなく、                           │
    │   「世界が私に対して開かれる」という現象そのもの。  │
    │                                                        │
    │    その灯りは一度きりではなく、                      │
    │    宇宙のどこかで何度でも点灯するかもしれない。       │
    │                                                        │
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